【健康予防】認知症への基礎知識~予防法について~

高齢化は日本だけでなく、アジア各国で加速している現状があります。
それに伴い、日本でも社会保障や介護についても今後変わってくることと思われます。
訪問リハビリテーションにて、高齢の方の在宅生活と介護の現場を見させていただくことは多く、特に”認知症”と診断をうけた方への対応にご家族も様々な思いを持たれることもあると思われます。
今回は、これからの高齢社会のなかでの認知症という症状に対し、どのような予防法があるのかを一つお話しさせていただきます。

目次)
・認知症を引き起こす最大要因
・予防に日頃から意識、行動すること
・認知症に詳しいかかりつけ医

 

認知症を引き起こす最大要因
認知症はケアや生活習慣を見直すことで、症状の進行を止めたり緩やかにすることができます。
認知症を引き起こす最大のリスク要因は*糖尿病なのです。肥満になると、細胞内の老廃物を排出するアディポネクチンというホルモンが低下し、アミロイドβタンパクなどが脳細胞から排出されず溜まった結果、アルツハイマー型認知症を発症することがわかってきました。

*私たちが生きていくための大切なエネルギー源として血液中にブドウ糖が存在します。糖尿病とは、この血液中のブドウ糖(血糖)が多くなる病気です。この血液中のブドウ糖の割合を血糖値と呼びます。
なぜ、血糖値が高くなってしまうのでしょうか?
健康なひとは、食事をすると一時的に血液中のブドウ糖が増えますが、すい臓から出ているインスリンというホルモンによってブドウ糖を体内に取り込み、体内に蓄え、エネルギー源として使うことができる状態にしてくれます。このインスリンの働きによって、血糖値は一定の範囲内におさまっています。
ところが糖尿病患者さんは、このインスリンが少なくなったり、効きが悪くなったりして、ブドウ糖をうまく血液中から体内に取り込めなくなってしまいます。そして血糖値が高い状態(高血糖)が長く続くと、さまざまな病気を引き起こします。

では、なぜ糖尿病になるのでしょうか?
糖尿病には種類があり、その種類によって糖尿病になる背景も違います。
一般的に知られているものとして、1型糖尿病と2型糖尿病があります。日本では、95%以上の糖尿病患者さんが2型糖尿病です。
2型糖尿病は、“食べすぎ”“運動不足”“ストレス”といった生活習慣によって、インスリンの働きを悪くしてしまい発症します。

 

予防に日頃から意識、行動すること
認知症予防には糖尿病を防ぐ生活習慣を守ることがなにより大切です。
食事でいえば、糖質の過剰摂取を改めてバランスのとれた食事が最良です。またオリーブオイルなど体に良い油を摂ること。最初にごはんより野菜を少しでも摂ること。そして高血圧も認知症の危険因子で、まずは減塩が基本です。もう一つ大事なのが、日々の歯のお手入れ。歯の本数と認知症には強い相関があることがわかっています。

そして食べることと並んで重要なのが、運動です。なかでも有酸素運動のウォーキングは高齢者にはお勧めです。もう少し若い方には週1回の筋力トレーニングも有効です。歩いたり運動することで、刺激を受けた骨や筋肉からメッセージ物質が放出され、それが脳、特に記憶の仮置き場である海馬に作用して神経細胞の再生を促したり、脳の神経伝達物質であるアセチルコリンの分泌を増やし、脳の血流を増加させます。

日々の生活ではこまめに歩くことがなにより大切です。その時に少し早めに歩いたり普通に戻したりとリズムを変えることで効果が向上します。また椅子に座っている時間をできるだけ短くするように心がけます。座位時間が長い人ほど認知症になりやすいことがわかっています。

 

認知症に詳しいかかりつけ医

認知症予防協会では、あれ?と思ったときに簡単に判断できるよう認知症自己診断テストをネット上で公開しています。
そうしたテストで家族のだれかが認知症ではないかと感じたら、市区町村の医師会が認定している認知症サポート医など、認知症に詳しい医師に相談することをお勧めします。また地域包括支援センターも認知症についての相談窓口を設けています。

日本には60万人もの中高年のひきこもりがいるとされ、その中には相当数のMCI軽度認知障害がいると予想されています。
認知症を認めない自尊心のこともありますが、早い段階でのまず医療機関受診は適切な対応です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です