【アンチエイジングトレーニング】バランスが悪くなると体にどう影響するの?

私がお伝えしたいことは「健康に年を重ねる」ことの大切さです。
なぜならば、これからは長生きの人生になるのが必然だからです。定年して80歳はその人らしく働くことができる、楽しむことができる世の中になっていく流れをみても、個人の生活の質(QOL:quolity of life)を保つためには「健康に年を重ねること」が大切です。そして健康を自分で守ることです。

健康に年を重ねることとは、歩ける体、動ける体を維持することです。

また歳をとると、どの運動機能が衰えやすいのか。まずこれを自分で知ることが大切になります。
そこで以前から、柔軟性、筋力、バランス能力が最も衰えやすい運動機能だとお伝えしてきました。
前回までの投稿では、その柔軟性と筋力、そしてバランス能力では加齢でなぜバランスが悪くなるのか?までのお話しでした。

今回はバランス能力の続きで、①バランス能力が低下すると体にどう影響するのか?②またバランスをよくするには何を改善すればいいのか?
これらについて説明したいと思います。

 

〇バランス能力が低下すると体にどう影響するのか?

①転倒が多くなる

ずばり。最も大きい影響は、「転倒」が多くなることです。特に高齢化が進むにつれ、転倒による腰、大腿骨、手を骨折する人が加速的に増えました。下図は大腿骨頸部骨折といって、足の付け根での大腿骨骨折の発生数推移です。この骨折は転倒によっておこる代表的な骨折です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高齢者にとって、こうした「転倒」による骨折は非常に大きな意味を持っています。なぜなら年をとってからの大きな怪我は体に非常に大きなダメージがあることと、精神的な恐怖が大きくなるからです。このため仮に元の生活に戻れても、多くの人は活動性が以前より落ちてしまいます。こうしたことからもバランス能力をしっかり維持し、転倒しにくい体を作ることがいかに重要であるかがわかります。

②変形を生じやすくなる

体重のかけ方が偏ることの影響として、バランスが悪くなることを説明しました。しかしそれだけではありません。姿勢が悪くなり、膝や足関節の変形とも強く関係してきます。
例えば体重を外側にかけて立ってみてください。膝がO脚気味になって、さらに股関節、ひざ、足の外側に貼り感を感じるのがわかります。つまり体重のかけ方が偏ると、体のいろんな部位に負担をかけ、ひいては変形を引き起こすまでに繋がってしまいます。これにより更にバランスが悪くなり、転倒のリスクも大きくなります。
また最も恐ろしいのが、こうした変形が痛みに変わっていくということです。これは年をとって歩けなくなる最も大きな要因といってもいいです。さらに言えば、変形が強くなると動くのが億劫になってくるため、活動性も落ちていくのです。こうした悪循環をおこさないためにも、「体重のかけ方の偏り」を改善し、変形しにくい体をつくることがいかに重要であるかがわかります。

 

 

 

 

 

 

 

〇バランスを良くするには何を改善すればいいのか?

前述でバランスを悪くする3つの要因として、①バランスを司る神経回路②ボディイメージ③体重のかけ方の偏りだとお伝えしました。この中でも「体重のかけ方の偏り」を変えることは比較的容易にできます。しかも体重のかけ方の偏りを変えるバランス練習をすることで、残りの2つの要因であるバランスを司る神経回路、ボディイメージも改善していきます。
こうしたことから、バランス能力を改善するために最も重要なのは、体重のかけ方の偏りを改善することだと考えています。

この体重のかけ方が偏る理由は、「体幹が硬くなること」、「体幹が変形してくること」が最も大きな要因でしょう。
つまり体幹が硬くなり、徐々に体が曲がってくることで体重のかけ方が偏ってくるのです。

これを改善するには2つのことが必要になります。1つは体幹が硬くなることを予防したり改善したりすることです。そしてもう1つは、体幹をまっすぐにして立つための練習をすることです。この2つを行うことで必ずバランス能力は向上します。

一番簡単なバランス向上エクササイズは、片足で立つ練習です。しかし体をまっすぐにしての片足立ちです。結構簡単ではありません。健康な人でも片足立ちで姿勢が悪くなったり傾いたりする人は相当います。その時に足の裏のど真ん中に体重がのることを意識します。これを左右交互の足で鏡をチェックしながら行い、のちに鏡を見なくても無意識でもまっすぐ立てるようにしていきましょう。
時間と場所を選ばないこのエクササイズを是非、続けてみてください!

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の投稿は「健康に年を重ねるために大切なこと」シリーズの最後回になります。
世の中ではストレッチが大切だ、筋トレが大事だとよく聞きますが、なぜ必要なのかを根本的なところで理解していないと続ける意欲も効果も表れないと思います。
ですので、この「健康に年を重ねるために大切なこと」シリーズでは、柔軟性、筋力、バランス能力がなぜ必要なのかを重点的に書きました。そしてご覧くださった皆様には、少しでも知識になり今後に役立てたりと取り組んでいただければいいなと思います。
その継続が10年後、20年後の体に影響してきますので。

 

 

 

 

 

 

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