【アンチエイジングトレーニング】年をとるとなぜバランスは悪くなるのか?対応はあるの?

とうとう11月になりましたね。
今年もあと2か月となりました。
自分の中ではやりたいこと、すべきことを達成できたかと思い返すとまだまだです。だからもう一度整理して今やるべきことをやりたいと思います。

人の運動機能の基本は歩行です。歩くことが人だけにできる最大の特徴です。健康に年を重ねることで、いつまでも自分の足で歩く、動ける身体機能を維持していく。例えば遠くに出かけられる、美味しいものを食べられる、お孫さんに会いに行ける、ゴルフや釣りを楽しめるなどなど。もっと身近なことで言えば、痛みなく歩ける、買い物に行ける、2階まで洗濯物を干しにいける、階段の昇降ができる、お友達と食事に行けるなど身近な生活空間のことの方がイメージしやすいかもしれません。
またこれからは、80歳はその人らしく働くことができる世の中になっていく流れをみても、個人の生活の質(QOL:quolity of life)を保つために「健康に年を重ねること」は自分を守ることになってくると思います。

そのためには、歳をとるとどの運動機能が衰えやすいのか。まずこれを知ることが大切です。
そしてこの中でも柔軟性、筋力、バランス能力が最も衰えやすい運動機能とお伝えしてきました。
前回までは、柔軟性と筋力についてのお話しでした。

今回は3つめの要素であるバランス能力について、①なぜバランスは悪くなるのか②バランス能力が低下することの影響③何を改善すればいいのか。この3つについて説明したいと思います。

 

 

 

 

 

〇なぜバランスは悪くなるのか?

歳をとると、ほとんど例外なくバランスも悪くなります。バランス能力と移動(歩行)能力の低下が生じ、閉じこもりや転倒リスクが高まった状態を「運動器不安定症」と言います。このテストとして片足立位がわかりやすいと思います。片足立位テストは安全でバランスよく立てる指標として使われ、15秒以上の保持可能が正常と診断されます。ある調査では、片足立位15秒未満の人は、50歳代9.9%、60歳代12.8%、70歳代26.8%、80歳代55%だったそうです。このように、50歳代でも片足立位15秒立っていられない人は約10%みられ、70歳を超えると確実にその比率は増えます。そして80歳になると、なんと半数以上の人が片足で15秒立つことができず、転倒のリスクが急激に高まることがわかります。しかし実際の中高年の方は片足立位30秒は立てることが必要だと思います。

◎バランスを悪くする3つの要因
①バランスをつかさどる神経回路の衰え
バランスをとる行為は、足や体幹から脳への感覚情報の入力脳から体への運動情報の出力の繰り返しによってなされます。わかりやすく言うと、まず目、耳、皮膚、関節、筋肉などで感じた情報が神経回路を伝って脳に届きます。これが「感覚情報の入力」です。これらの情報を総合的に捉え、どこをどれくらい動かせばいいのか脳が判断して指令を出し、その指令が神経回路を伝って筋肉や関節を動かします。これが「運動情報の出力」です。この回路がうまく作動しなければ、私たちは歩くことはおろか、立っていることさえできないのです。
人は年齢を重ねるとどうしてもこの神経回路の一連の速度は遅くなります。つまり脳が入力情報を処理する速度と指令をだすまでの速度が遅くなり、バランスに影響してきます。

 

 

 

 

 

②ボディイメージの変化
2つめの要因はボディイメージの悪化です。人は目を閉じていても自分の体の位置や動きを感じることができます。これがボディイメージです。例えば目を閉じて腕を上げてみても大体どれくらい上がっているかわかりますよね。腕だけでなく体幹の位置や姿勢も感じられますよね。年をとると、このボディイメージが悪くなっていきます。特に動いている時のボディイメージが悪くなります。例えば普通の人は横の人と話しながら歩いていても、自分の体の位置や姿勢、足をあげた位置などは無意識に認識しています。だからころぶことはありませんし、話しながらでも障害物を自然と避けることができます。しかし年をとってくると、このボディイメージと実際の体の位置がズレてくるのです。だから何かに気をとられると、つまずきやすくなったり、バランスを崩しやすくなるのです。

 

 

 

 

 

③体重のかけ方が偏る
3つめの要因は、体重のかけ方が偏ることです。例えば普通の若者なら片足でバランスをとることは難なくできます。しかし体重を踵だけに偏らせて片足バランスをとると、普通より不安定になります。そして背中を丸めた姿勢で片足バランスをとると、さらにバランスが悪くなります。つまりバランス能力に問題がなくても姿勢が変わって体重のかけ方に偏りがあれば、バランスは悪くなるのです。
歳をとってくると、多かれ少なかれこの3つの要素が衰えてバランス能力が低下してくるのです。

 

 

 

 

 

最後までご覧になっていただきまして、ありがとうございます。
次回は、バランス能力が低下すると、どういうことに影響してくるのか?では何を改善すればいいのか?をお伝えしたいと思います。

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